津波はいろんな方向から襲いました。
体育館通路は、支柱に太く、縦横にしっかり鉄筋が入っていますが、ねじり倒されています。そして、海側に倒れています。
新北上大橋は566m(1976年完成)、北上川は大きな川です。津波は、海岸の松林やガレキ・土砂などあらゆるものを巻き込み遡上しました。それらが橋にたまり津波をせき止め、あふれました。津波は橋の方から襲ったのです。せき止めた分、力が増しました。
その後、海側から陸を遡上した津波が到達(地盤沈下のため流れやすくなった)。両方から来た波が山にぶつかり、校庭で渦を巻きました。津波は何波も来ましたが、山を駆け上ったり、次の波にぶつかったり、さらに繰り返し襲いました。橋は約4分の1が流出、堤防も決壊しました。
■津波はいろんな方向から来る
■津波は水だけではない
■津波は何度も来る