大川の記憶


今日はシンサイミライ学校という交流学習に参加し、
県内外の中学、高校、大学生と一緒に長面地区と大川小学校に行きました。
 
長面(ながつら:大川地区の東、海に面した地区)は何もかもなくなっていました。
 
長面はお祭りが賑やかで、
娘が6年生のときにせがまれて一緒に行きました。
震災前に長面に行ったのはそれが最後。
 
初めてここに立ったような、そんな錯覚に陥り
案内をするはずがしばらく言葉が出ませんでした。
 
地盤沈下で至る所が冠水し
どこに何があったのか思い出せなかったからです。
 
夏休み
自転車を走らせた海水浴場に続く道も
同級生の家や、店も、体育館も、電信柱も何もない
瓦礫さえもない
 
やがて誰も知らなくなるのだろうか
ここに町並みがあったなんて
 
「記憶の中にしかない」風景だけど
「記憶の中にさえない」風景にしたくない
だから語り、伝えていく
 
ここにたしかにあった建物、営み、命…
必死に思い出しながら話しました。
 
若者達は真剣に聞いてくれました。
 
今日で3年5ヶ月です。