判決は7年かけて、ようやく、ようやく引かれたスタートラインです。日本中の教師が自覚と誇りを持って走り出そうとしています。ところが、石巻市はスタートしたくないのか、ラインを消そうとしています。市は、予見不可能だったと語っていますが、では、なぜ再三防災計画の作成と見直しを命じてきたのでしょうか? 川のそばの学校が「津波が来たら山へ避難」と定めることは高度なことではありません。みんな判決文に書いてあります。
あの日の子どもたちに「自然災害の宿命だ」と、7年経った今も、やっぱり言うのでしょうか。今こそ、会派とか、党利党略を越える時ではないでしょうか? 石巻市は、子どもの命を守る学校づくりの先頭に立つべきです。
スタートラインは消してはいけないんだと、どうすれば伝わるのでしょう。
河北新報より