これからの学校防災を考えるフォーラム

2019年3月23日㈯仙台で「これからの学校防災を考えるフォーラム」が開催されました。

遺族の想いも大切にしつつ、学生、専門家、そして学校現場の視点から意見が交わされました。
こちらをお読みください。  震災日誌in仙台

マニュアルが不要なわけではありません。地域との連携も必要です。
ただし、それはいざというときの判断・行動につながるものでなければなりません。
釜石の村上先生の話を聞けばお分かりでしょう。
「避難しました」のカードのようにシンプルで分かりやすい取り組みばかりです。
学校で子どもたちを守るために必要なのは、分厚いマニュアルではありません

襲ってくる津波から散り散りになって逃げる釜石の子供たちの写真が映し出されたとき、
涙が出ました。ジャージの色がよく似ています。

防災学習ではよく「自分で判断できる子に」と強調されますが、
あの日の大川小の校庭では、山に走った子供もいました。でも、校庭に戻されました。
その後も「逃げよう」と訴えた子供たちの声は聞き入れてもらえませんでした。
移動時間は1分。
大川小の子たちは津波が襲ってくる川に向かいました。散り散りではなく狭い道を一列で。
仕方がなかったなんて誰も思ってはいません。

「子供の命を守る」のは学校教育の大前提です。高裁判決では「根源的」という言葉が使われています。
今の学校で、子供の命の輝きが見えなくなっているのであれば、本末転倒です。すぐに見直すべきです。
学校がキラキラ輝く命が、走り、歌い、学ぶ場所でありますように。
今回のフォーラムは県議会議員の皆様が党派を超えて実行員会を作り、主催してくださいました。

これがよりよい方向に向かう何かのきっかけになればと思います。
ご参加、ご協力いただいた皆様ありがとうございました。