8年7カ月、ようやく引かれたスタートライン

2019年10月10日、最高裁が上告を棄却し、高裁の判決が確定しました。

震災から8年7カ月目で、ようやく引かれたスタートライン。裁判は、ややもすると結果だけが独り歩きしますが、訴訟に至る経緯、そして何を問い、議論した裁判なのかを踏まえ、今後も取り組んでいかなければなりません。 

判決は、学校に無理難題を要求したものではありません。99%以上の確 率で津波が想定されるのでマニュアルを見直すようにという通達を受け、その中に「避難場所は〇〇の高台」と一行記入するということです。求められるのは、長時間の会議、難しい研修、形だけの分厚いマニュアルではありません。学校教育が「子ども」を向いたものなのか、それ以外の方を向いたものな のかが問われています。

大切なのはここからです。子どもたちも見ていてくれます。