二度目のうさぎ年を前に


あの年の年賀状にもうさぎの絵を描きました。
2011年はうさぎ年でした。年が明けて2023年も、うさぎ年です。
干支が一回りした2022年。たくさんの思いが集まり、それが次々につながり、
立場や世代を超えた動きとなっています。
  
2月に若者を中心としたTeam大川~未来を拓くネットワークが立ち上がり、その後様々な活動を展開しています。

3月、大川小に84本の竹あかりが灯されました。

5月、大川伝承の会の展示コーナー震災遺構ガイドのページができました。

8月、劣化が心配されていた壁画の保護作業。

12月には卒業生製作の大川を舞台にした二本の映画が地元で上映
また、石巻市長も現地を訪れ、よりよい保存と伝承を約束してくださいました。

今年のこうした動きは、急に始まったのではなく、
11年の間に蒔かれた種が育って芽を出し、根を張り始めているのだと思います。
強い陽差しも雨風も受け続けながら。

竹あかりは23年以降も灯し続けるために、実行委員会が一般社団法人となりました
2月から竹あかり作りのワークショップを始めます。昨年以上に多くの方に参加していただけるよう、準備を進めています。

また、試写会で大きな話題となったドキュメンタリー映画「生きる」の上映も予定されています。 

11年かけて芽生えたばかり、まだ根付いているわけではありません。
震災遺構として整備されて1年半、訪れる人はだいぶ増えましたが、ガイドを聞かないと分からないという声がたくさん寄せられます。
案内板や展示室の内容はもっと更新していかなければなりません。

芽生え始めたものを未来へと育てていくのはこれからです。

2022年、ご支援、ご協力ありがとうございました。