伝えるために遺したのだから


2022年12月3日㈯、齋藤石巻市長が大川小学校を視察しました。
2016年3月に校舎保存が決まり、21年7月に市の震災遺構として整備され、
交通が不便な中、連日多くの皆さんが足を運びます。
しかし「何を遺しどう伝えるか」の検討はほとんどなされないままです。
展示内容もまだ十分ではなく、見学の順路も示されていません。
ガイドを聞かないと分からないというのは伝承施設として問題です。
また、校舎の劣化も進んでいてメンテナンスを再三お願いしていますが、
「ありのままを伝えるために手をつけない」と言われ続けてきました。
それは「ほったらかし」です。
そうした現状をふまえ、今回の視察となりました。
急を要することと、継続的に取り組んでいくことを整理し、
逐次対応していくとのことです。
伝えるために遺したのですから。

雨もりがひどい部分をまず見てもらおうと考えていて、
あんなに隅々まで案内するはずではありませんでした。
なんだか導かれるように、足が進み、言葉が出てきます。

晴れ渡る空には、子どもたちが集まってきたような雲。

市長さん、みんなが大好きな校舎です。
こっちも見てね。ここも直してください。

◆2022.6.6 伝承を動かす ◆2022.8.11 ここから拓く未来が消えないように