誰も間違いじゃない、丁寧に進めてほしい

ほんとうに実施するのでしょうか?

4年半以上たっても、国内外から多くの方が連日訪れています。あの日を伝える意味では、最もふさわしい建物の一つであることは間違いありません。

ただ、いろんな事情や想いが交錯していることもたしかです。

津波の威力を知るために貴重だ、思い出の詰まった母校を遺してほしい、見るのはつらいから壊してほしい、費用はどうするんだ、等々…。

数ヶ月前、高校生が勇気を振り絞って発表しました。誰も間違ったことを言っていない、いろんな意見を聞きながら時間をかけて考えていくべきだと。そして、すぐアンケートで決めるようなことはしないでほしいと訴えました。その通りです。多くの人が納得する道を時間をかけて探るべきです。専門家の方々も、全国の皆さんもいろんな見解があるはずです。

他の遺構については有識者と言われる方々が「遺構としての価値」について検討を重ねてきましたが、大川小学校はそのテーブルにもあげていただけませんでした。
そして、費用と強度の調査だけが始まりました。

回答するときに、何を参考にするのでしょうか。
「これだけ金がかかる、こんなに危険なんだ」ということを示しただけで、関心のある人、ない人関係なく、2000人だけの市民の意見を聞くアンケート実施。おまけに大川に住所のなくなった人は対象外

このようなアンケートを拙速に実施すれば、無用な対立を生んで多くの人がつらい気持ちになるのは目に見えています。それは本当に嫌です。

まさか本気で実施するとは思えませんが…。