9月21日に淡路島にある野島断層保存館(北淡震災記念公園)に行ってきました。
断層をそのまま保存し、1995年の阪神大震災の記憶を今も伝えています。
25年近く経た伝承について現地の方からいろいろお聞きしました。
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河北新報より |
22日、陸前高田に震災津波伝承館ができ、大きな話題です。館長さんはインタビューで「何百年も続けていかなければならない施設」と語りました。
災害だけではなく、戦争や偉人などについても、伝承は「実体験を語れる世代の後」が大切です。ましてや東日本大震災のような災害は何百年に一度のこととも言われています。
大川小の遺構整備計画も進んでいるのですが、何年先の伝承をイメージしているのか見えてきません。「60年ぐらい」という声がありますが、肝心なのはその先のはずです。それに、このままメンテナンスをしなければ60年どころか、あと数年でボロボロでしょう。遺構の価値がいよいよ問われる時期に朽ち果てた校舎を引き継いではいけません。
大川小に足を運ばれた方々はお気づきかと思いますが、あの場所は日ごとにきれいになっています。
清掃が行き届き、花が植えられ、草が刈られ、誰もゴミを落としません。
管理人はいません。多くの方々のボランティア作業です。
善意のメンテナンスでかろうじて今の状態を保っていると言えます。
しかし、雨風に晒され、天井や床が劣化したり、剥がれたりしています。その部分は当局が早急に補修、保全すべきと考えます。ありのままを遺すという意図は大事ですが「あの日」のありのままを伝えるために手を加えることは必要です。この数年、何度もお願いしています。
市の伝承室は「存置保存」と言いますが、「存置保存」という名の「ほったらかし」でないことを信じます。 こちらもお読みください。「伝える 伝わる 響き合う」2019.5.21
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以前も参加し、今度は知人や家族を連れてきたという方がたくさんいました。
前日のツールド東北でも多くのライダーの皆さんがわざわざコースを外れて来てくださいました。
伝承の会定期ガイドは26回を重ねました。
次回は10月27日㈰10:00~です。よろしくお願いいたします。
こちらもお読みください。「伝える、伝わる、響き合う 2019.5.21」