川のすぐそばです。
新北上大橋のたもと、つまり川のそばです。学校よりは数m高いものの高台ではありません。津波から逃れられる場所ではありません。
早い時間帯であれば、ここを通って釜谷トンネルの方へ避難することもできましたが、校庭から移動を開始したのは大津波がいよいよ迫って、川や側溝からすでに水があふれていた時です。一応上級生を先頭としましたが、整列する余裕などなく、列は乱れており、学年は入り交じっていました。移動時間は約1分、わざわざ民家裏の細道を通り(行き止まり)、津波が来るのに川に向かっています。児童が追い込まれたのは、最も狭く、山の斜面も急な場所。校庭から移動した距離は先頭の子で約150mです。
校庭から出るときは、幅70数cmのフェンスの隙間を通りました。つまり、一列で移動したのです。