避難の意思決定が遅れ、津波が迫り冷静な判断ができませんでした。
校庭整列後の話し合いでは「山に逃げるか」「校庭にとどまるか」が議論になりましたが、最終的に目指したのは、そのどちらでもない「三角地帯」です。
避難を始めたのは津波到達の約1分前。校庭を出るときに通ったのは自転車置き場脇の細い70数cmのフェンスのすき間です。一列でしか通れません。その後、民家の裏の山沿いの細い道を進み、行止りになりました。先頭の子が150mほど進んだところに川から津波が襲いましたたとえ1分でも山に走れば助かったはずです。
なぜ川の方向へ進んだのかは様々な理由が考えられますが、どれも憶測です。いずれにしても、サイレンが鳴り響く中、パニックに陥り、正しい判断ができなかったのです。
とるべき行動を、あらかじめみんなで確認していた学校はパニックになる前に避難しています。