第一審は「当日の判断」第二審では「事前の備え」が問われました。
一審は、当日広報車が避難を呼びかけて学校前を通過した時点(15:28頃)で避難を開始すれば助けられたはずという当日の現場の判断ミスが問われました。
二審で問われたのは「当日」ではなく「事前」です。 2003~2033年の間に99%以上の確率で地震・津波という想定を受け、市・県は各校の防災対策を指示。研修も毎年行っていて、平成22年度は「津波」について強調されました。
対策の見直しのおかげで助かった学校もあります。
逃げるかどうか・どこに逃げるかはあの場で議論することではありません。事前に備えていた学校はパニックになる前に避難しています。結果的に津波が来なくても念のために逃げた学校もたくさんあります。
教育委員会は提出は求めたものの、提出された防災マニュアルの点検・指導をしていませんでした。
大川小以外にも、備えが不十分だった学校はあります。そのため避難が遅れや、判断ミスにつながりましたが、津波が到達しなかったので助かりました。
津波が到達しなかったので助かりましたが、学校管理下での安全は「たまたま」で守るものではありません。
求められているのは、津波が迫る中での判断ではなく、平時の備えです。
こちらをご覧ください。 BS 朝日より
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BS 朝日の番組より |
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河北新報より(一部加筆) |