「伝承」を動かす2


1123日㈰㈷、大川伝承の会の第68回定期ガイドが行われ、秋晴れの校庭に県内外から約100名が参加しました。

今回、校庭の数カ所に震災前と震災後の写真をマグネットで掲示しました。

周りに140軒以上の建物があり新北上大橋は見えなかったこと、楽しく歌い、走り回った子どもたちがいたこと、花見をしたこと、相撲の土俵があったこと、山に登って活動していたこと、津波が到達した様子、あの日の動き、・・・、大川小のことは、現在の様子を見ただけではなかなか分かりません。

話を聞き、写真や図解を見てはじめて分かったという声を多く聞きます。

連日多くの方が訪れますが、ガイドを聞かれる方はごく一部です。23日も滞在時間の関係で「途中から」「途中まで」参加の方も多くいました。つまり、知らないまま帰られる方がたくさんいるということです。

また あの日の移動経路を説明する際、避難しようと校庭から出るときに通ったフェンスの切れ目の幅にコーンを置いて、その間を歩いてもらいました。2021年に遺構として整備する前は伝承の会が棒を立てていた箇所です。現在はその幅の色が変えてありますが、なかなか気づきにくいのが実状です。
コーンの間を通って避難経路をたどる

色を変えてあります

以前は棒を立てていました

写真もコーンもとても分かりやすかったと好評でした。

常時設置しているわけではないのですが、今回のことをふまえ、さらに工夫していきます。

※こちらのページもご覧ください。

子供たちが校庭から出てきた通路

「伝承」を動かす 2022.6.6 

伝えるために遺したのだから2022.12.3

想像する手がかりを 2025.5.9

震災遺構大川小学校ガイド